就労移行支援事業所 チャレジョブセンター熊谷 2015年度事業報告書
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5 利用者の年齢層は20代が最大数ですが、幅広い年齢層となっています。20代の利用者の課題としては、就労経験がないか、あっても短期間ということが特徴で、今後の業種、職種をしぼることに苦手意識がある、ということが挙げられます。さらにこの年代の障害受容の面では、自分には現実的に就労でどのような条件や配慮が必要なのかを客観的に定められるほどに至っていない場合も多く、そうした場合、ご家族の障害受容も客観的に見たラインと一致しないという関係性もあります。そのようなケースでは、現実的に困難(通勤手段がない場所を希望する・職場の物理的条件を変更できないにも関わらず、本人の障害に対応していない職場への希望・過大な職場イメージのみによる希望)であるところでしか仕事の絞り込みができないことがあります。このような事態にはそれぞれの方が自主的に組んでいるプログラムの中で、ご本人の環境の確認とスキル確認を行ない、それに対して慎重にフィードバックすることで、少しづつ現実的な絞り込みができるようにしています。 また、駅前ということもあり、利用者の通所地域は高崎線沿線に限らず、広範囲にわたっています。こうした利用者の多くは、対人面でのコミュニケーションについて困難を抱えているため、長時間の交通機関の利用は避けたいと考えており、熊谷市内や居住地近辺を希望されています。通勤可能圏が狭いこと、は就労先を選択する上でも決して低くないハードルであり、就業先開拓面での課題となっているといえます。 §障害別利用者数 【2015.7.1~2016.2までの延べ人数】 障害別の年間延べ利用者数【2016.2月現在】 §企業実習利用状況 【2015.7.1~2016.2月現在】 実習から就労につながった事例はまだないものの、特にこれまでの就労経験が無い、あるいは浅い利用者にとっては、多くのことを得て、適性を含めて考えることができる意味のある体験となっています。 職場イメージができていない利用者の場合も体験した雰囲気では合わないといったことが自己分析の一助になることもあります。 障害種別 精神 身体 知的 発達障害 手帳無 合計 人数 51 29 8 3 14 105 会社番号 業種/実習内容 参加 人数 参加日数 合計 実習時間 合計 ① 理容業 1 1 6 ② デリバリー業 1 5 (事前体験1日あり) 27 ③ 店舗業務 1 3 18

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