就労移行支援事業・放課後等デイサービス 2015年度事業報告書
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18 ④ソーシャルスキルトレーニング・マナー:ソーシャルスキルトレーニング書籍や独自のテキストを使い事例に基づき話し合い、ロールプレーイングを交えながら理解を深めています。机上で学習しても実践になると伴わないことも多く日常生活のなかで改善を繰り返し求め注意をむけられるように声掛けをしています。 ⑤ビジョントレーニング:視覚機能に働きかける訓練となりゲーム式のDVDで楽しく取り組み・プリントを提供させていただき・簡単な運動により視覚機能を向上させ文字認識力や視野からの情報を手先に確実に伝えスムーズな動作につなげるこれらが上達することにより日常生活が過ごしやすくなります。 ⑥作業:指示に従い業務を遂行する。事を目的に学校とは違う季節の工作や日常生活に役立つ物を作成し、最後まであきらめずに取り組む力、丁寧に扱い作り上げる力、協力する力、余暇活動にもつなげられる情報の提供と楽しみながら取り組み出来上がった作品をみて達成感を感じると共に作業意欲や就労への意識へとつなげます。 主な通所プログラムは以上ですが、学校行事で校外学習や校外実習に参加した折には振り返りと共に発表の機会を持ちます。他利用者には聞く力、発表者には伝える力を付けます。誰もが他校の行事に関心を持っており積極的に質問をしたりとコミニュケーション力を高める場にもなります。 Ⅲ.進路実績 今年度の卒業生は2名となっており、その他の方は継続して利用していただいています。 障害種別 利用期間 進路先業 進路決定理由 療育 H26.11.1 ~H28.3.31 就労移行支援事業所 さらに訓練を積み、社会に出るための実践力を身につける 療育 H27.3.1 ~H28.3.31 就労移行支援事業所 さらに訓練を積み、社会に出るための実践力を身につける ●進路先について 今期初めての卒業生を2名送り出しさせていただきました。今回はご本人とご家族のご要望により、2名とも就労移行支援事業所へ進まれました。特にチャレジョブセンターへ進まれた方は、放課後等デイサービスの利用中より、移行の作業に触れるなど、普段の様子を見ていたことから、進級するような少し大人の道に進む感覚で、期待に胸を膨らませながら卒業されました。 Ⅳ.今後の課題 現在の通所者の現状ですと、能力の差が極端に違い個別対応が増え平等に支援提供が行なえているとはいえない状態にあります。また、就労への意識も低く「働く」意識を持っていただけるようなプログラム編成、課題提供が必要と言えます。 先に述べたように個々のスキルの差があるため個別対応の利用者も多くなり、集団の授業はコマ数を減らし職員が一人にかかりきりになる状態になっています。そのため、平等に支援が行なえていないのが現実です。プログラムの組み方や職員のスキルアップが必要となってきます。
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