就労移行支援事業・放課後等デイサービス 2015年度事業報告書
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14 <事業の実施に関する詳細事項> Ⅰ.利用状況 ◆ 障害別にみた利用者推移 放課後等デイサービスのご利用者の多くは知的障害又は身体の方がほとんどとなっています。背景として、潜在的に精神疾患があったとしても、療育手帳の取得のみとし、就職の際、又は児童から成人に手帳が切り替わるタイミングで精神手帳の取得申請をする傾向があるからです。 ●平成27年度利用者数推移 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 身体 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 知的 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 精神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 難病 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 手帳なし 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 合計 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 8 ●平成27年度在籍者(8名)の年代別・地域別人数【2016.2月現在】 ・利用者年代別 中学3年 高校1年 高校2年 高校3年 0 4 2 2 ・地域別の利用者数(2016.2月現在) 地域別 桶川 上尾 北本 さいたま市 深谷 寄居町 合計 人数 3 3 0 2 0 0 8 利用者層は大半が高校2年生となっており、カリキュラムは敢えて学年別にはせず、合同で行うことで集団生活や協調性が身につくような環境作りを行っています。課題としては、就労や自立に対する意識がないか、あってもイメージが湧いていないということが特徴で、今後の進路をしぼることに苦手意識があるということが挙げられます。さらに、自分には現実的に今後の進路として、どのような方向性または、条件や配慮が必要なのかを客観的に定められるほどに至っていない場合が多く、そうした場合の多くが、ご家族の障害受容も客観的に見たラインと一致していないことがままあります。そうしたケースでは、現実的に実現困難(通勤手段がない場所を希望する・職場の物理的条件を変更できないにも関わらず希望する・仕事内容が本人のスキルでは不足している職種への希望・過大な職場イメージのみによる希望)であるところでしか進路の絞り込みができなかったりすることがあります。このような事態には、高校3年生を中心に保護者面談を取り入れ、ご本人の状況や希望を基に、ご家族の意向とをすり合わせしながら、最終進路を少しづつ現実的なものに絞り込むようにしています。 また、駅前ということもあり、利用者の通所地域は高崎線沿線に限らず、広範囲にわたっています。利用者の多くは、学校帰りに直接来所し、基礎体力作りや社会性の訓練の一環として、自力通所をされています。とはいえ、放課後の通 男性 女性 男女別 7 1
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